「炭酸水メーカーのシリンダー式とカートリッジ式って何のこと?」
「結局どっちの炭酸水メーカーを買えばいいの?」
こんな疑問に応えるべく、この記事では、シリンダー式とカートリッジ式の基本情報や、私が実際に使って気づいた両者の違いについて比較解説します!
両者の違いを簡単にまとめたのが、以下の表です
シリンダー式 | カートリッジ式 | |
コスパ | 500mlあたり約14~35円 本体価格が高い | 500mlあたり約35~65円 本体価格が安い |
炭酸水の特徴 | 強炭酸が作れる | 弱~中炭酸が作れる |
使いやすさ | 簡単に炭酸水が作れる 機種によっては手入れが面倒 | 炭酸水を作るのにコツがいる 手入れが簡単 |
サイズ・デザイン | サイズが大きい デザインラインナップが豊富 | サイズが小さい デザインはシンプル |
対応可能な飲み物 | 水専用・水以外対応モデルがある | 水専用・水以外対応モデルがある |
購入のしやすさ | 販売店が多い | 販売店が少ない |
エンタメ性 | 安定しているが炭酸注入の見た目は地味 | コツがいるが炭酸注入の見た目は派手 |
保証期間 | 最長4年 | 1~2年 |
最初に言っておくと、カートリッジ式は毎日炭酸水を楽しむには向いていないため、個人的には正直あまりおすすめしていませんでした。
ですが、実際に使ってみると、「案外いいな」と感じる点も意外に多くみつかりました。
特に、「毎日飲むつもりはないけど、たまになら炭酸水を作って楽しんでみたい」という方には、確かにカートリッジ式がおすすめできます。
超詳細に両者を比較解説しましたので、よければぜひ最後までお付き合い下さい!
- シリンダー式とカートリッジ式の特徴
- 【何が違う?】シリンダー式とカートリッジ式を徹底比較!
- 【コスパ】シリンダー式は500mlあたり最安14円でコスパ抜群!カートリッジ式は本体価格が安い!
- 【炭酸水の特徴】シリンダー式は強炭酸がしっかり作れる、カートリッジ式は炭酸強度が弱めな仕上がり
- 【使いやすさ】シリンダー式は機種によって使い勝手に差がある、カートリッジ式はコツと慣れが必要
- 【サイズ・デザイン】シリンダー式はサイズが大きめ、カートリッジ式は小型で持ち運びも楽ちん!
- 【対応可能な飲み物】シリンダー式・カートリッジ式ともに機種によって対応範囲が違う
- 【購入のしやすさ】シリンダー式は有名ブランドであれば手に入りやすい、カートリッジ式は取扱店が少ない
- 【エンタメ性】シリンダー式はよくも悪くも安定しており地味、カートリッジ式はパフォーマンス性があり派手
- 【保証期間】シリンダー式は最長4年、カートリッジ式は1~2年
- 【こんな人におすすめ!】シリンダー式とカートリッジ式、結局どちらを買うべき?
- シリンダー式とカートリッジ式のおすすめ炭酸水メーカー3選を紹介!
- まとめ
シリンダー式とカートリッジ式の特徴
炭酸水メーカーは、大まかに分類するとシリンダー式とカートリッジ式の2種類があります。
両者の最大の違いは、炭酸ガスの容器にあります。
- シリンダー式:大容量のガスシリンダーから炭酸ガスを注入する炭酸水メーカー
- カートリッジ式:1度きり使い捨てのカートリッジから炭酸ガスを注入する炭酸水メーカー
シリンダー式はガスシリンダーから、カートリッジ式はカートリッジから炭酸ガスを注入します。
この基本的な違いを押さえたうえで、まずはシリンダー式とカートリッジ式の特徴について見ていきましょう。
シリンダー式炭酸水メーカーとは?
シリンダー式は、大容量の専用ガスシリンダーから炭酸を注入するタイプの炭酸水メーカーです。
シリンダー式の特徴を挙げると、以下の3つが代表的なものです。
- コスパが良い
- 強炭酸が作れる
- 1本のガスシリンダーが長持ちする
標準的なガスシリンダーは、1本でおよそ60Lの炭酸水が作れます。
ガスシリンダー1本の価格は、交換専用で2,160~2,380円、新規購入用で3,672~4,150円ですので、炭酸水500mlを作るのに18~35円程度しかかからない計算です。
コスパの良さに加えて、炭酸ガス量を自分好みに調節でき、市販のペットボトル並みの強炭酸も楽々作れる点も魅力です。
「毎日炭酸水を飲みたい!」という方には、うってつけの炭酸水メーカーでしょう。
1本のガスシリンダーから142Lの炭酸水が作れる「マグナムガスシリンダー」を使えば、500mlあたり最安14円まで安くなります。
マグナムガスシリンダーについては、以下の記事を参考にしてください▼
カートリッジ式炭酸水メーカーとは?
カートリッジ式は、1度きり使い捨てのカートリッジから炭酸ガスを注入するタイプの炭酸水メーカーです。
カートリッジ式の代表的な特徴は、以下の3点です。
- サイズが小さく軽量
- 炭酸強度が一定
- カートリッジは1回注入で使い捨て
カートリッジ式の場合、1個のカートリッジには1回分の炭酸ガスしか入っていません。
炭酸強度の調節ができない代わりに、いつも一定の強度の炭酸が作れます。
また、シリンダー式に比べてサイズが小さく軽いため、アウトドアなどに持ち運ぶのにも便利です。
「キャンプやパーティなどたまの機会に炭酸を楽しみたい!」という方におすすめの炭酸水メーカーです。
【何が違う?】シリンダー式とカートリッジ式を徹底比較!
ここでは、シリンダー式とカートリッジ式の炭酸水メーカーを、8つのポイントから徹底比較します!
今回比較した8つの項目は、以下の通りです。
- コスパ
- 炭酸水の味わい
- 使いやすさ
- サイズ・デザイン
- 対応可能な飲み物
- 購入のしやすさ
- エンタメ性
- 保証期間
両者の違いは、以下の比較表に簡潔にまとめています。サクッとチェックしたい方はぜひ活用してください。
比較項目 | シリンダー式 | カートリッジ式 | |
コスパ | 500mlあたりのコスト | 約14~35円 | 約35~65円 |
本体価格 | 1~3万円が主流 | 1万円以下が主流 | |
炭酸水の特徴 | 強炭酸が作れるか | 作れる | 作れない |
炭酸の刺激が持続するか | 気が抜けにくい | 気が抜けやすい | |
炭酸強度が安定するか | 安定しにくい | 安定する | |
使いやすさ | 操作の簡単さ | 簡単 | コツがいる |
ガス抜きの必要性 | 水以外対応モデルは必要 | 水以外対応モデルは必要 | |
食洗器対応 | ソーダストリームのDWSボトルは70℃まで対応 | マルチスパークルⅡのボトルは50℃まで対応 | |
自動注入の有無 | あり(電動 or 手動) | なし | |
手入れの簡単さ | 水以外対応モデルは面倒 | 簡単 | |
サイズ・デザイン | サイズ | 大きい | 小さい |
デザイン | ラインナップが豊富 | ラインナップが少ない | |
対応可能な飲み物 | 水専用・水以外対応モデルがある | 水専用・水以外対応モデルがある | |
購入のしやすさ | 販売店が多い | 販売店が少ない | |
エンタメ性 | 安定しているが炭酸注入の見た目が地味 | コツがいるが炭酸注入の見た目が派手 | |
保証期間 | 最長4年 | 1~2年 |
【コスパ】シリンダー式は500mlあたり最安14円でコスパ抜群!カートリッジ式は本体価格が安い!
コスパについては、以下の2点から考えます。
- 炭酸水500mlあたりのコスト
- 本体価格
シリンダー式炭酸水メーカーのコスパについては、以下の記事で厳密に計算していますので、よろしければ参考にしてください。
炭酸水500mlあたりのコスト
炭酸水を500ml作るのにかかるコストを調べるには、ガスシリンダーやカートリッジの価格から割り出します。
それぞれの価格相場は、以下の表の通りです。
シリンダー/カートリッジ価格例 | 500mlあたりのコスト | |
60Lガスシリンダー | 新規購入用:4,150円 交換用:2,380円 | 約20~35円 |
142Lガスシリンダー(ドリンクメイト) | 新規購入用:7,300円 交換用:3,980円 | 約14~26円 |
カートリッジ | マルチスパークルⅡ:79円 ツイスパソーダ:69円 ステンレスサイホン:130円 (すべて1Lカートリッジ1個あたりの価格) | 約35~65円 |
カートリッジの価格はショップによってまちまちですが、今回は3種類のカートリッジの価格をAmazonで調べ、500mlあたりの価格を割り出しました。
表を見てわかる通り、カートリッジ式はシリンダー式に比べてかなりコスパが悪くなっています。
シリンダー式の場合、ガスシリンダーを1本新規購入しさえすれば、その後はずっと交換用の価格で購入できます。
カートリッジ式の場合、使い続けるにはずっとコスパの悪い使い捨てカートリッジを買い続けなくてはなりません。
炭酸水メーカーを長く使い続けるなら、コスパの良いシリンダー式が向いています。
本体価格
本体価格については、カートリッジ式の方が圧倒的に安くなっています。
主なシリンダー式・カートリッジ式炭酸水メーカーの価格は、以下の通りです。
本体価格 | |
ソーダストリーム ART(シリンダー式) | 22,000円 |
ソーダストリーム TERRA(シリンダー式) | 16,500円 |
ドリンクメイト シリーズ620(シリンダー式) | 18,568円 |
マルチスパークルⅡ(カートリッジ式) | 7,980円 |
ツイスパソーダ(カートリッジ式) | 7,480円 |
ステンレスサイホン(カートリッジ式) | 18,700円 |
シリンダー式炭酸水メーカーは、安くても1万5,000円程度、高いものでは3万円を超すものさえあります。
カートリッジ式炭酸水メーカーは、高級感のあるステンレスサイホンを除けば、1万円以内で購入可能です。
「とにかく安い炭酸水メーカーで初期費用を押さえたい!」という方は、カートリッジ式の購入を検討してもよいでしょう。
【炭酸水の特徴】シリンダー式は強炭酸がしっかり作れる、カートリッジ式は炭酸強度が弱めな仕上がり
炭酸水の味わいにも、かなり違いがあります。
今回は、シリンダー式代表としてソーダストリーム「ART」を、カートリッジ式代表として「マルチスパークルⅡ」を使用しました。
特徴 | |
ソーダストリーム ART | レバーで炭酸を注入するおしゃれな炭酸水メーカー 60Lのガスシリンダーが使用できる。 |
マルチスパークルⅡ | カートリッジ式の代表的な炭酸水メーカー カートリッジをセットしてひねるだけの簡単操作が特徴 |
以下の3つの観点から、両者で作った炭酸水の特徴について比較していきます。
- 強炭酸が作れるか
- 炭酸の刺激が持続するか
- 炭酸強度が安定するか
強炭酸が作れるか
強炭酸が作れるかどうかについては、両者に明確な差があります。
シリンダー式は、炭酸量の調節が簡単で、市販のペットボトルと同じくらいの強炭酸が自在に作れます。
カートリッジ式は、カートリッジ1個分の炭酸ガスしか入れられないため、強炭酸は作れません。弱~中炭酸程度が関の山です。
強炭酸が作れるか | |
シリンダー式 | 市販の炭酸水並みの強炭酸が作れる 炭酸強度の調節が簡単なので弱~中炭酸も自在に作れる |
カートリッジ式 | 強炭酸は作れず、弱~中炭酸程度が限界。 カートリッジ1個分のガスしか注入できないので、強度調節も不可 |
カートリッジ式炭酸水メーカーについて、「カートリッジを2個使えば強炭酸も作れるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、カートリッジを2個連続で使うと、故障や破裂の原因となり、予期せぬ事故を引き起こす可能性があります。
大変危険ですので、カートリッジ式炭酸水メーカーで無理やり強度調節しようとしないでください。
炭酸の刺激が持続するか
今回は、炭酸がちゃんと持続するかについても実験してみました。
シリンダー式とカートリッジ式で作った炭酸水を、それぞれコップに注いで10分間放置した後、ボトルに入ったものと飲み比べました。
シリンダー式で作った炭酸水は、若干気が抜けている感じはするものの、市販の炭酸水でも起こる程度でそれほど気にはなりません。
カートリッジ式で作った炭酸水は、ほとんど炭酸が抜けている感じはしませんでした。ただし、もともと炭酸が弱いので、正直いずれにしても飲み応えはあまりありません。
コップに注いでも炭酸が持続するか | |
シリンダー式 | わずかだが気が抜けた感じがするが、それほど気にはならない |
カートリッジ式 | ほとんど炭酸が抜けた感じはしない。 |
また、ペットボトルに入れて冷蔵庫で1日保存した場合の気の抜け具合についても、調べてみました。
シリンダー式は、それほど炭酸が弱まっている感じもなく、爽快な強炭酸を楽しめました。
カートリッジ式も、そもそも炭酸が弱かったとはいえ、特に強度には違和感がなく飲めました。
ペットボトルで保存した場合の気の抜けやすさ | |
シリンダー式 | 冷蔵庫で1日保存しても炭酸が弱まらない |
カートリッジ式 | 同じく、冷蔵庫で1日保存しても炭酸が弱まらない |
ペットボトルで保存する際、重要なポイントは「冷蔵庫で冷やして保存すること」です。
しっかり冷やしておくことで、ガスが水に溶けやすくなり、炭酸強度は復活します。
冷蔵庫で保存しておけば、シリンダー式でもカートリッジ式でも、ある程度の日数炭酸強度が持続するでしょう。
炭酸強度が安定するか
炭酸強度の安定性についても、比較してみました。
シリンダー式の場合、今回使用した「ART」は比較的安定しやすい機種ですが、それでもレバーの下げ具合によって炭酸強度は変わります。
一方、カートリッジ式の場合、カートリッジ1個分のガスが毎回注入されるため、基本的に炭酸強度は変わりません。
炭酸強度が安定するか | |
シリンダー式 | レバーやボタンの押し具合によって変わるため、安定しにくい |
カートリッジ式 | 毎回カートリッジ1個分のガスが注入されるため、安定しやすい |
カートリッジ式は、炭酸強度が安定する代わりに、炭酸強度の調節はできません。
カートリッジを2個使って強度を調節するのは、非常に危険なのでやめましょう。
【使いやすさ】シリンダー式は機種によって使い勝手に差がある、カートリッジ式はコツと慣れが必要
自分に合った炭酸水メーカーを選ぶには、使いやすさにも着目することが大切です。
シリンダー式とカートリッジ式の使いやすさは、以下の5つの項目から比較します。
- 操作の簡単さ
- ガス抜きの必要性
- 食洗器対応
- 自動注入の有無
- 手入れの簡単さ
操作の簡単さ
炭酸水を作るための操作が簡単かどうかは、使いやすさを大きく左右します。
シリンダー式は、ガスシリンダーをあらかじめセットしておけば、ボトルを装着してボタンやレバーを押すだけで、簡単に炭酸水を作れます。
ただし、機種によってはインフューザーというパーツをつけなくてはならず、若干手間がかかります。
カートリッジ式の場合、カートリッジをノズルに装着したのち、ボトルにセットし、ひねってガスを注入する、というようにやるべき作業が多いです。
また、ひねるのにもコツが必要で、適当にやってもうまく炭酸が注入されません。
ジュースやお酒に炭酸を入れた場合、ガスがしっかり抜けるまで30秒~1分間ほど待つ必要もあります。
必要な作業 | |
シリンダー式 | 1.ガスシリンダーをセットする 2.ボトルをセットする 3.炭酸を注入する 4.ボトルを取り外す ※機種によっては、インフューザーをボトルに取り付ける作業が必要 |
カートリッジ式 | 1.カートリッジをセットする 2.ノズルをボトルに装着する 3.ノズルをひねってガスを注入する 4.ボトルからノズルを取り外す ※水以外に炭酸を注入する場合、ガスが抜けるまで30秒~1分間ほど待つ必要がある |
個人的には、炭酸水を作るだけなら、シリンダー式の方が圧倒的に簡単です。
カートリッジ式の炭酸水メーカーは、ノズルをしっかりボトルに装着できておらず、水があふれたりなどのトラブルがあって、正直苦手な印象です。。。
ガス抜きの必要性
ジュースやお酒に炭酸を入れる場合、あふれないようにボトル内のガスを抜いておく「ガス抜き」という作業が必要です。
シリンダー式もカートリッジ式も、ジュースやお酒など水以外の飲み物に対応している炭酸水メーカーは、すべてガス抜きが必要です。
ガス抜きが必要な機種 | |
シリンダー式 | ドリンクメイト シリーズ630 ドリンクメイト シリーズ620 ドリンクメイト シリーズ601 etc |
カートリッジ式 | マルチスパークルⅡ ツイスパソーダ etc |
ドリンクメイトの炭酸水メーカーでは、インフューザーを操作してガス抜きを行います
カートリッジ式のマルチスパークルⅡでは、炭酸を入れた後30秒~1分間ほど放置してガス抜きします。
どちらも作業としては1分前後かかるため、両者の使い勝手に差はほとんどありません。
ちなみに、水専用モデルの場合、ガス抜きの必要はありません。
また、水以外に対応しているモデルでも、水に炭酸を入れるだけなら、ガス抜きする必要がないか、数秒でサッとガス抜きできます。
「ガス抜きが面倒そう……」という方は、水専用モデルを購入するのがおすすめです。
食洗器対応
食洗器に対応しているかどうかも、使いやすさを測る重要なポイントです。
シリンダー式では、ソーダストリームのDWS(ディッシュ・ウォッシャー・セーフ)ボトルであれば、70℃までの食洗器に対応しています。
その他、ソーダストリームのマイボトルやカラフェも食洗器対応です。
ソーダストリームの食洗機対応ボトルについては、以下の記事も参考にしてください。
カートリッジ式では、マルチスパークルⅡのボトルが、50℃までの食洗器に対応しています。
その他のボトルについては、シリンダー式、カートリッジ式ともに、残念ながら食洗器に対応しているものはありません。
食洗器対応 | |
シリンダー式 | ソーダストリーム DWSボトル ソーダストリーム マイボトル ソーダストリーム カラフェ |
カートリッジ式 | マルチスパークルⅡのボトルのみ |
個人的には、ジュースやお酒にも対応しているマルチスパークルⅡが食洗器に対応しているのは、とてもうれしいポイントだと思います。
自動注入の有無
炭酸水メーカーの中には、炭酸ガスを自動で注入してくれる機能のあるものがあります。
シリンダー式では、ソーダストリームやドリンクメイトの電動モデル、およびドリンクメイトの一部の手動モデルに、自動注入機能があります。
カートリッジ式は、すべて手動でガスを注入しなくてはなりません。
自動注入機能のあるモデル | |
シリンダー式 | ソーダストリーム E-TERRA(電動) ソーダストリーム SOURCE Power(電動) ソーダストリーム SPIRIT One Touch(電動) ドリンクメイト シリーズ630(電動) ドリンクメイト シリーズ620(手動) ドリンクメイト シリーズ601(手動) |
カートリッジ式 | なし |
手入れの簡単さ
1つの炭酸水メーカーを長く使い続けるには、なるべく手入れが簡単であるのも重要です。
シリンダー式は、本体を軽く湿らせた布で優しく拭くのが基本です。加えて、ドリンクメイトではパーツやインフューザーを水洗いする必要があります。
カートリッジ式は、ノズルなどを軽く水洗いするくらいでOKです。
手入れのしやすさ | |
シリンダー式 | 本体の拭き掃除 インフューザーやパーツの水洗い |
カートリッジ式 | ノズルの水洗い |
個人的には、水洗いのやりやすさでは、カートリッジ式の方が簡単だと思います。
シリンダー式は、インフューザーやパーツが小さくて洗いにくいため、手入れがしにくいです。
【サイズ・デザイン】シリンダー式はサイズが大きめ、カートリッジ式は小型で持ち運びも楽ちん!
サイズやデザインも、シリンダー式とカートリッジ式では大きな違いがあります。
サイズ
シリンダー式の炭酸水メーカーは、比較的サイズが大きいものが多いです。
サイズ | 重さ | |
ソーダストリーム ART | 幅15.5×奥行24.5×高さ42.5cm | 1,685g |
ソーダストリーム DUO | 幅16.0×奥行27.5×高さ43.7cm | 2,700g |
ドリンクメイト シリーズ620 | 幅13.5×奥行23.0×高さ42.5cm | 2,000g |
ドリンクメイト シリーズ601 | 幅12.5×奥行22.0×高さ41.3cm | 1,700g |
株式会社タケシタ e-soda | 幅16.7×奥行8.0×高さ41.5cm | 443g |
小型かつ軽量な「e-soda」を除いて、軒並み奥行がかなりあり、重さも1kg以上あるものがほとんどです。
一方で、カートリッジ式炭酸水メーカーのサイズ感は、以下の通り。
サイズ | 重さ | |
マルチスパークルⅡ | 直径8.6×高さ38.5cm | 436g |
ツイスパソーダ | 幅8.4×奥行8.4×高さ38.4cm | 450g |
ステンレスサイホン | 直径10.2×高さ29.0cm | 1,315g |
ステンレス製のステンレスサイホンを除けば、カートリッジ式炭酸水メーカーはサイズも小型で軽量な作りになっています。
キャンプなどへ持ち運ぶには、カートリッジ式の方が扱いやすいのは間違いないでしょう。
デザイン
デザインに関しては、シリンダー式の方がバリエーションが豊富です。
特に、ソーダストリームのシリンダー式炭酸水メーカーは、レパートリーが豊富で、部屋の雰囲気にぴったりな炭酸水メーカーを見つけられます。
カートリッジ式の炭酸水メーカーは、ボトルとノズルという単純な構造であるため、デザインもどうしても似通ってしまいます。
ただ、ステンレスサイホンについては、一風変わったデザインをしており、ちょっとした部屋の小道具としていい雰囲気を演出できるかもしれません。
シンプルながらレトロ感のあるデザインがかっこよく、個人的にはかなり好みです。
【対応可能な飲み物】シリンダー式・カートリッジ式ともに機種によって対応範囲が違う
シリンダー式・カートリッジ式ともに、水以外に対応しているモデルがあります。
シリンダー式では、ドリンクメイトの製品の多くが、ジュースやお酒にも炭酸を注入できるようになっています。
対応範囲 | |
ドリンクメイト シリーズ630 | 水以外対応 |
ドリンクメイト シリーズ620 | 水以外対応 |
ドリンクメイト シリーズ601 | 水以外対応 |
ドリンクメイト マグナムグランド | 水以外対応 |
ソーダストリームの炭酸水メーカー | 水専用 |
カートリッジ式では、マルチスパークルⅡやツイスパソーダが水以外対応、ステンレスサイホンが水専用モデルです。
対応範囲 | |
マルチスパークルⅡ | 水以外対応 |
ツイスパソーダ | 水以外対応 |
ステンレスサイホン | 水専用 |
水以外に対応しているモデルは、ガス抜きの必要があり手入れも面倒ですが、お酒やジュースに炭酸を入れるとかなりおいしいし楽しいので、個人的にはおすすめです。
【購入のしやすさ】シリンダー式は有名ブランドであれば手に入りやすい、カートリッジ式は取扱店が少ない
炭酸水メーカーを選ぶ際は、ガスシリンダーやカートリッジなどの消耗品が手に入りやすいかどうかもポイントになります。
シリンダー式は、ソーダストリームやドリンクメイトなどの有名ブランドであれば、全国の家電量販店やデパートなどで本体はもちろん、ガスシリンダーも購入できます。
都内店舗数 | 主な販売店 | |
ソーダストリーム | 722店舗 | ビックカメラ ヤマダ電機 イオン イトーヨーカドー ドン・キホーテ カクヤス スギ薬局 ツルハドラッグ ロフト etc… |
ドリンクメイト | 319店舗 | ビックカメラ ヤマダ電機 イオン イトーヨーカドー ドン・キホーテ カクヤス etc… |
Amazonや楽天などのECサイトでも本体を購入できますが、ソーダストリームの交換用ガスシリンダーに関しては、Amazonに取扱いがなく、楽天でも空のガスシリンダー返送料等がかかります。
ドリンクメイトの交換用ガスシリンダーに関しては、Amazonや楽天で取扱いがあります。
一方、カートリッジ式の炭酸水メーカーを扱っている店舗は、都内でも限られています。
都内店舗数 | 主な販売店 | |
マルチスパークルⅡ | 14店舗 | でんきち 212キッチンストア ユニディ |
ツイスパソーダ | 不明 | ビックカメラ ヤマダ電機 ヨドバシカメラ コジマ ドン・キホーテ 東急ハンズ 212キッチンストア イオン ロフト アテーナ |
ステンレスサイホン | 不明 | Total Kitchen Goods(TKG)取扱店 東急ハンズ各店 厨房機器販売店 合羽橋道具街 |
リアル店舗での取り扱いが少ないカートリッジ式は、Amazonや楽天などのECサイトで本体や消耗品を買うのがおすすめです。
【エンタメ性】シリンダー式はよくも悪くも安定しており地味、カートリッジ式はパフォーマンス性があり派手
シリンダー式とカートリッジ式とでは、炭酸を注入する見た目の派手さがかなり違います。
シリンダー式は、デザイン自体がどっしりと安定しているものが多く、操作もボタンを押すだけです。
レバー式などであれば、操作している方は楽しいのですが、見た目的には地味だと言わざるを得ません。
一方、カートリッジ式は、カートリッジを取り付けて、ボトルに装着し、「ガシャン!」とひねると炭酸が注入されます。
これは、見た目的にはかなり派手です。何も知らない人が見たら、パフォーマンスとしても盛り上がるでしょう。
【保証期間】シリンダー式は最長4年、カートリッジ式は1~2年
炭酸水メーカーを長く使い続けたい人にとって、保証期間はかなり気になるところです。
シリンダー式の保証期間は、ブランドによって異なりますが、おおむね1~2年、最長4年となっています。
保証期間 | |
ソーダストリーム | 2年、一部モデルは最長4年 |
ドリンクメイト | 1年 |
アールケ | 1年 |
カートリッジ式の場合、機種によってまちまちですが、保証期間はおおむね1~2年です。
保証期間 | |
マルチスパークルⅡ | 1年 |
ツイスパソーダ | ノズルのみ2年 |
ステンレスサイホン | 不明 |
長く使い続けるなら、保証期間を最長4年が選べる、ソーダストリームの最新モデルを購入するとよいでしょう。
【こんな人におすすめ!】シリンダー式とカートリッジ式、結局どちらを買うべき?
これまでの比較を踏まえたうえで、ここでは、シリンダー式とカートリッジ式、それぞれどんな人に向いているのかを簡潔にご紹介します!
毎日炭酸水を飲みたいという人には、コスパがよくガスの容量が多いシリンダー式がおすすめ!
シリンダー式の炭酸水メーカーが向いているのは、以下のような人です。
- 毎日炭酸水を飲みたい人
- 強炭酸が大好きな人
- コスパ良く炭酸水を飲みたい人
- 炭酸水メーカーを設置する十分なスペースがある人
シリンダー式の炭酸水メーカーは、基本的に毎日炭酸水を飲む人向けの製品です。
大容量のガスシリンダーは、1本で60Lもの炭酸水を作れるのが標準です。1日2リットルと考えても1ヶ月はもちます。
頻繁に炭酸水を飲まない人であれば、ガスを大量に余らせたまま使わなくなる、なんてことになる可能性があります。
ガスが余るともったいないし、処理も大変です。
毎日炭酸水を飲む人であれば、500mlあたり20円程度の安さで、コスパ良く炭酸水が楽しめるでしょう。
また、炭酸強度の調節も自在にできるため、強炭酸が好きな人や、いろんな強度の炭酸を使いたい人にとってもおすすめです。
ただし、ほとんどのシリンダー式炭酸水メーカーは、サイズがそれなりにあります。
置き場所の確保は、買う前にあらかじめしておきましょう。
キャンプやパーティなどたまの機会に使いたい人には、持ち運びやすく盛り上がるカートリッジ式がおすすめ!
カートリッジ式が向いているのは、次のような人です。
- たまの機会に炭酸水を楽しみたいという人
- アウトドアなどに持ち運んで使いたい人
- 炭酸水メーカーをお試しで買ってみたい人
- 大人数で楽しく炭酸水を楽しみたい人
カートリッジ式炭酸水メーカーは、たまに炭酸水が飲みたい、という方におすすめです。
カートリッジの価格がガスシリンダーに比べると高く、ランニングコストがかかるため、毎日使うのには向いていません。
パーティやキャンプなど、たまの機会に炭酸水や炭酸ジュース、ハイボールなんかを楽しみたい人には、手軽に持ち運べて市販のものよりはコスパがいいカートリッジ式が向いています。
ボトルに炭酸を注入する様子は刺激的で盛り上がり、小型なので大勢で使いまわして楽しむことも簡単です。
また、本体価格の安いカートリッジ式は、「頻繁に使うかわからない……」と不安な方でも、お試しとして気軽に買えるのも魅力の1つ。
カートリッジ式炭酸水メーカーは、特別な日に炭酸を楽しむのにはうってつけな製品だといえるでしょう。
シリンダー式とカートリッジ式のおすすめ炭酸水メーカー3選を紹介!
ここでは、私が個人的に選んだ、シリンダー式とカートリッジ式のおすすめ炭酸水メーカー3選をご紹介します!
より詳細な炭酸水メーカーランキングについては、別の記事で紹介していますので、よければぜひご覧ください。
【シリンダー式1位】ソーダストリーム ART(アート)スターターキット |SSM7298 ~ SSM7299
個人的にもっともおすすめなシリンダー式炭酸水メーカーが、ソーダストリームの「ART(アート)」です。
ARTのおすすめポイントは、やはりデザインと使いやすさ。
レバーで炭酸を注入する珍しい方式で、おしゃれでカッコいいだけでなく、均等な力で炭酸を注入しやすいため強度も安定します。
また、ガスシリンダーのセットはワンタッチ式を採用しており、ほんの数秒で重たいガスシリンダーが装着できるのもおすすめポイント。
2022年8月に発売したばかりの最新モデルで、「炭酸水メーカーを初めて買いたい!」という人にはうってつけの製品です。
【シリンダー式2位】ドリンクメイト シリーズ630 スターターセット|DRM1020 ~ DRM1021
おすすめのシリンダー式炭酸水メーカー第2位は、ドリンクメイトの「シリーズ630」です。
シリーズ630は、2022年7月に発売した、ドリンクメイト初の電動タイプの炭酸水メーカー。
炭酸強度の調節がなんと6段階もあり、ボタン1つで超微炭酸から超強炭酸まで自在に作れます。
また、ジュースやお酒など水以外にも炭酸注入可能で、自宅で気軽にハイボールやスパークリングワインを楽しめます。
コンセントが必要な点と、少々大きく重たいのが難点ですが、設置スペースさえ確保できれば間違いなく便利な炭酸水メーカーです。
【シリンダー式3位】アールケ アールケ Carbonator Ⅲ(カーボネーターⅢ)
個人的におすすめのシリンダー式炭酸水メーカー第3位が、アールケの「Carbonator Ⅲ(カーボネーターⅢ)」です。
Carbonator Ⅲの優れた点は、高級感のある超スタイリッシュなデザインと質感です。
多くの炭酸水メーカーが、素材としてプラスチックを使用している中、Carbonator Ⅲはステンレス製。高級感抜群です。
さらに、ARTと同じくレバー式を採用しており、おしゃれでありながら子供でも簡単に扱える操作性も魅力の1つ。
ボトル装着がねじ込み式と、若干使いやすさに難はありますが、インテリアとして一級品の炭酸水メーカーです。
【カートリッジ式1位】ソーダスパークル マルチスパークルⅡ スターターキット|MS2-1-W / P / B
カートリッジ式炭酸水メーカーの個人的なおすすめ第1位は、ソーダスパークルの「マルチスパークルⅡ」です。
マルチスパークルⅡの良さは、炭酸の注入がやりやすいこと。
ノズル部分とカートリッジを入れるチャージャー部分が分かれており、しっかりボトルを密閉してから炭酸を注入できます。
ジュースやお酒にも使えるうえ、水以外でも650mlと1度にたくさん作れるのもうれしいポイント。
赤ワインや果肉の入ったジュースには使えないとはいえ、小型で持ち運びも簡単な、かなり便利な炭酸水メーカーです。
【カートリッジ式2位】グリーンハウス ツイスパソーダ スターターキット|SODACK
おすすめカートリッジ式炭酸水メーカーの第2位は、グリーンハウスの「ツイスパソーダ」です。
ツイスパソーダの強みは、カートリッジの価格が安いこと。
500mlあたり35円と、カートリッジ式ながらコスパが良く、コストを気にせず毎日でも使えます。
ただし、現在生産が終了しており、今のところ普通に購入できますが、今後手に入らなくなる可能性がある点は残念なポイント。
とはいえ、2012年に発売して以来、長く愛され続けており、とても人気の高い炭酸水メーカーです。
【カートリッジ式3位】日本炭酸瓦斯 ステンレスサイホン|PSC7301
カートリッジ炭酸水メーカーの個人的なおすすめモデル第3位は、日本炭酸瓦斯の「ステンレスサイホン」です。
ステンレスサイホンの特徴は、ステンレス製の独特なデザイン。
昔の水筒のようなレトロ感や渋さがあり、個人的にはカッコよくて大好きなデザインです。
ただし、水専用モデルであるのは残念なところ。カートリッジの価格も比較的高めです。
実用としてはイマイチとはいえ、おしゃれなインテリアとしては間違いなく映えるであろう炭酸水メーカーです。
まとめ
最後に、シリンダー式とカートリッジ式の8つの比較結果について、簡単にまとめます。
- コスパが良いのは最安14円で作れるシリンダー式、カートリッジ式はカートリッジの価格によってコスパが変わる
- シリンダー式は強炭酸が作れるが、カートリッジ式は弱~中炭酸ほどが限界
- 使いやすさはシリンダー式の場合機種によって大きく異なる、カートリッジ式は炭酸を注入するのにコツがいる
- サイズはカートリッジ式が圧倒的にコンパクト!シリンダー式はデザインが豊富でどっしりしている
- 対応可能な飲み物は、シリンダー式もカートリッジ式も機種によって異なる
- シリンダー式の有名ブランドは全国に取扱店がある、カートリッジ式は取扱店が少ない
- 炭酸注入時の見た目が派手なのはカートリッジ式、シリンダー式は安定しているが地味
- 保証期間はシリンダー式が最長4年、カートリッジ式は1~2年
冒頭にも書いた通り、個人的には、毎日使うのに不向きなカートリッジ式は、あまりおすすめできませんでした。
ですが、実際に使ってみると、想像以上に軽くて使い勝手が良く、何より炭酸を入れるのが難しいけど楽しい!
「毎日飲むつもりはないけど、たまに炭酸を作れたら楽しそう!」という方には、確かにおすすめできる製品だな、と感じました。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひカートリッジ式炭酸水メーカーも検討してはいかがでしょうか?