この記事では、私が実際に炭酸水メーカーを使っている環境を例に、コスパと元が取れる日数を超厳密に計算します!
はじめに、私が炭酸水メーカーを使用している環境についてのデータを示しておきます。
初期費用は以下の通り▼
金額 | |
ART スターターキット | 22,000円 |
Panasonic ポット型浄水器 TK-CP21 | 5,000円 |
新規購入用60Lクイックコネクトガスシリンダー | 3,780円 |
合計 | 34,580円 |
ランニングコストは以下の通り▼
金額 | |
交換用60Lクイックコネクトガスシリンダー | 2,380円 |
TK-CP21用カートリッジ TK-CP21C2(使用期限4ヶ月) | 1,500円(2個入り3,000円) |
使用炭酸水メーカー「ART」で実際に作れた強炭酸の量は、以下の通り▼
使用炭酸水メーカー | ソーダストリーム ART |
1本あたりプッシュ回数 | 5回(強炭酸) |
作れた1Lボトル本数 | 40本 |
作れた炭酸水量 | 33.6L |
参考:【実機使用】ソーダストリームのART(アート)を徹底レビュー!使い方や口コミ、テラとの違いを解説
これらのデータをもとに、炭酸水メーカーのコスパと元が取れる日数を計算していきます!
☆「計算方法はいいからコスパ最強の炭酸水メーカーが知りたい!」という方は、こちらの記事を読んでください!
⇒『炭酸水メーカーはコスパ悪い』⇒間違いです!元が取れる日数やペットボトルとの比較を徹底解説
- 【実践】炭酸水メーカーのコスパの計算方法
- 【実践】炭酸水メーカーの元が取れる日数の計算方法
- 【STEP1】価格を参照するペットボトル炭酸水を選ぶ
- 【STEP2】1日の炭酸水消費量からペットボトル炭酸水の1日あたりコストを計算する
- 【STEP3】『作れた炭酸水量 / 1日あたりの消費量 × 初期ガスシリンダー本数』で初期費用に含まれるガスシリンダーを消費する日数を計算する
- 【STEP4】炭酸水メーカーの初期費用から『1日あたりペットボトル炭酸水コスト ×STEP3で求めた日数』分の価格を差し引く
- 【STEP5】ペットボトル炭酸水の1日あたりコストから炭酸水メーカーの1日あたりコストを引き算する
- 【STEP6】『STEP4で求めた差し引き後初期費用 ÷ STEP5で求めたコスト差』で残りの初期費用の元が取れる日数を計算する
- 【STEP7】『STEP6で求めた日数 + STEP3で求めた日数』で炭酸水メーカーの初期費用すべての元が取れる日数を計算する
- まとめ:炭酸水メーカーのコスパと元が取れる日数を計算して購入前のシミュレーションをしよう!
【実践】炭酸水メーカーのコスパの計算方法
それでは実際に、炭酸水メーカーのコスパを計算してみましょう。
計算の手順を示すと、以下の通りです▼
- 炭酸水500mlあたりのコストを計算する
- ボトル・インフューザーのコストを計算する
- 浄水器・ウォーターサーバーのコストを計算する
- 1~3で得られたコストを合計する
【STEP1】『交換用ガスシリンダー価格 ÷ 作れた炭酸水量 ÷ 2』で炭酸水500mlあたりのコストを計算する
まずは炭酸水メーカーで作った炭酸水500mlあたりのコストを計算しましょう。
ちなみに、算出するコスパが「500mlあたり」である理由は、公式が伝えているコスパやペットボトル炭酸水のコスパと比較しやすくするためです。
計算式は、以下の通り▼
交換用ガスシリンダー価格 ÷ 作れた炭酸水量(L) ÷ 2
私の場合でいえば、
2,380円 ÷ 33.6L ÷ 2 = 35円(小数点以下四捨五入)
となります。
ぶっちゃけると、これで炭酸水メーカーのコスパの計算はほぼおしまいです。
私のレビュー記事で出している炭酸水メーカーのコスパも、この計算で出た数字を使っています。
あとはおまけみたいなもので、本当に厳密に計算したい人や追加のコストが必要な人だけ計算すればOKです
ガスシリンダーの価格は、必ず交換用のものを用いましょう。
というのも、予備用(新規購入用)ガスシリンダーは、買うとしても最初の1回しか購入しないからです。
交換用と予備用ガスシリンダーの違いについては、以下の記事を参考にしてください▼
【注意!】炭酸水メーカーの1Lボトルの適正容量は840~850ml
作れた炭酸水量を計算する際に注意したいのは、ボトルの適正容量です。
炭酸水メーカーの専用1Lボトルは、適正容量が1Lよりも少なくなっています。
1Lボトルの適正容量 | |
ソーダストリーム | 840ml |
ドリンクメイト | 850ml |
そのため、ソーダストリームの場合なら
作れたボトル数 × 0.84
で、実際に作れた炭酸水量を求めます▼
作れたボトルの本数 | 実際に作れた炭酸水量 |
60本 | 約50L |
40本 | 約34L |
30本 | 約25L |
【STEP2】ボトル・インフューザーのコストは耐用年数2年として案分する
これはほとんどやらなくてもよい計算なのですが、正確なコスパを出すために一応やっておきましょう。
ボトルやインフューザーは消耗品となっており、およそ2年が使用期限です。
したがって、ボトルやインフューザーの1日あたりのコストは、以下の式で算出します。
ボトル・インフューザー価格 ÷ (365 × 2)
ARTスターターキットに同梱されているDWSボトルは、新品価格2,200円ですので、
2,200円 ÷ (365 × 2) = 3円(小数点以下四捨五入)
1日あたり3円のコストが追加でかかる計算です。
500mlに換算したい場合は、以下の計算式を用いてください。
1日あたりコスト ÷ 1日の炭酸水消費量 / 500(ml)
私の場合なら、毎日2L飲程度飲みますので、
3円 ÷ 2000 / 500(ml) = 0.75円
と、1円以下になりますね。
四捨五入して
500mlあたり1円
としておきましょう。
インフューザーのあるドリンクメイトの場合、このコストはもう少し大きくなります。
- インフューザー価格:5,907円
- ボトル価格:990円
したがって1日あたり・500mlあたりのコストを計算すると、それぞれ
- (5,907円 + 990円) ÷ (365 × 2)= 9円
- 9円 ÷ 2000 / 500(ml) =2.25円
となります。
【STEP3】浄水器やウォーターサーバーも使うならその分のランニングコストも計算する
私は浄水器で水道水をきれいにしてから炭酸水を作っているので、そのコストも追加しましょう。
私の使っている浄水器のカートリッジは、4ヶ月が使用期限です。
したがって、1ヶ月を30日とすれば、以下の計算式で1日あたりのコストが算出できます。
カートリッジ価格 ÷ (30 × 4)日
私のカートリッジの価格は1,500円なので、
1,500 ÷ (30 × 4)日 = 13円(小数点以下四捨五入)
500mlあたりのコストに換算するなら、
13円 ÷ 2000 / 500 = 3円(小数点以下四捨五入)
となります。
浄水型ウォーターサーバーを利用している場合は、月額料金からおおよその数値を計算しましょう。
月額料金3,000円なら、1日あたりのコストは
- 3,000円 ÷ 30日 = 100円
1日2L消費するとすれば、500mlあたりのコストは
- 100円 ÷ 2000 / 500(ml)= 25円
となります。
もっとも、1日のウォーターサーバー消費量すべてを炭酸水にするわけではないでしょうから、実際のコストはもっと低くなるでしょう。
【参考】水道代は無視してOK
水道代に関しては、私は無視して大丈夫だと思います。
というのも、500mlあたりの価格はほとんどの場合小数点以下の小さい値になるだろうからです。
また、基本料金+従量料金という料金体系であるのに加え、請求は下水料金も含めた金額になっているため、炭酸水に使った水500mlあたりの正確な料金を算出するのが 面倒くさい 難しい、というのも理由の1つです。
そのため、水道代は今回の計算では炭酸水のコストとして含めず、無視することにしています。
【STEP4】1~3で算出された価格を合計して正確なコスパを計算する
これまでの計算で得た数値を合計して、炭酸水メーカーで作った炭酸水の正確なコスパを計算しましょう!
500mlあたりのコスト:39円
STEP1~3で算出した500mlあたりのコストを合計すると、
35円 + 1円 + 3円 = 39円
したがって、私の環境で作った炭酸水の500mlあたりのコスパは
39円
という計算になりました。
なかなか安いんじゃないでしょうか?
1日あたりのコスト:156円
1日あたりのコストについては、上で求めた数字を足してもよいのですが、ここではもっと簡単に500mlあたりのコストから計算してみましょう。
1日に2Lの炭酸水を消費するとしたら、1日あたりのコストは
39円 × 2000 / 500(ml) = 156円
したがって、1日に飲む炭酸にかかるコスパは
156円
となります。
せいぜいコーラ一本分と考えると、結構お得な気がしますね!
1ヶ月、1年あたりのコスト:4,680円、56,940円
ついでに1ヶ月、1年あたりのコストも計算してみましょう。
1ヶ月を30日とすると、1ヶ月あたりのコストは、
156円 × 30日 = 4,680円
1年を365日とすると、1年あたりのコストは、
156円 × 365日 = 56,940円
となります。
1ヶ月で見るとちょっと高い感じがしますが、
月々5,000円弱で炭酸水が飲み放題のサブスク
と考えると、どうでしょうか? 高いでしょうか? 安いでしょうか?
私の場合だとペットボトル炭酸水なら毎月1万円以上かかっていたため、かなり安く感じます!
「好きな時に好きなだけ炭酸水を飲みたい!」という人なら、炭酸水メーカーはコスパ的にも使いやすさの点でもおすすめですね!
【実践】炭酸水メーカーの元が取れる日数の計算方法
さて、お次は炭酸水メーカーの元が取れる日数を計算してみましょう!
元が取れる日数の計算は、コスパに比べてちょっとややこしいです。
計算は以下の手順で行います▼
- 価格を参照するペットボトル炭酸水を選ぶ
- 1日あたりの炭酸水消費量からペットボトル炭酸水のコストを計算する
- 初期費用に含まれるガスシリンダーを消費する日数を計算する
- 炭酸水メーカーの初期費用から『1日あたりペットボトル炭酸水コスト ×STEP3で求めた日数』分の価格を差し引く
- ペットボトル炭酸水の1日あたりコストから炭酸水メーカーの1日あたりコストを引き算する
- STEP4で計算した残りの初期費用の元が取れる日数を計算する
- STEP6とSTEP3で求めた日数を足して炭酸水メーカーの初期費用すべての元が取れる日数を計算する
全部で7STEPです。ちょっと大変ですがやってみましょう!
はじめに、私の炭酸水メーカーの初期費用を改めて示しますと、
金額 | |
ART スターターキット | 22,000円 |
Panasonic ポット型浄水器 TK-CP21 | 5,000円 |
新規購入用60Lクイックコネクトガスシリンダー | 3,780円 |
合計 | 30,780円 |
今回の計算では、この合計金額、
30,780円
の元が取れる日数を計算していきます!
TK-CP21の価格ですが、現在これは生産停止となっており、プレミア価格がついています。
が、私が購入した当時は、高くても5,000円はしなかったはずです。
ポット型浄水器は現在の相場でも2,000~5,000円程度であるため、今回はちょっと高めに見積もって5,000円として計算することにしました。
【STEP1】価格を参照するペットボトル炭酸水を選ぶ
最初に、コスパの比較対象として何か1つペットボトル炭酸水を選びましょう。
今あなたが飲んでいる炭酸水を選べばOKです!
炭酸水メーカーの元を取る日数を計算するには、そのペットボトル炭酸水の価格を参照します。
今回は、
「500mlペットボトル60円」
という価格である架空の”A社”の炭酸水を比較対象としてみましょう。
【STEP2】1日の炭酸水消費量からペットボトル炭酸水の1日あたりコストを計算する
まずは、選んだペットボトル炭酸水の1日あたりのコストを計算します。
計算式は以下の通り▼
500ml炭酸水価格 × 1日の消費量 / 500(ml)
私の場合で計算すると、
60円 × 2000 / 500(ml)=240円
となります。
【STEP3】『作れた炭酸水量 / 1日あたりの消費量 × 初期ガスシリンダー本数』で初期費用に含まれるガスシリンダーを消費する日数を計算する
初期費用30,780円には、新品のガスシリンダーが2本含まれています▼
- ARTスターターキット付属 60Lクイックコネクトガスシリンダー 1本
- 新規購入用 60Lクイックコネクトガスシリンダー 1本
ここでは、この2本のガスシリンダーを何日で消費するのか計算します。
計算式は以下の通りです▼
作れた炭酸水量 / 1日あたりの消費量(L) × 初期ガスシリンダー本数
私の例でいうと、
33.6L / 2L × 2本 =34日(小数点以下四捨五入)
という計算になります。
【STEP4】炭酸水メーカーの初期費用から『1日あたりペットボトル炭酸水コスト ×STEP3で求めた日数』分の価格を差し引く
次の計算がちょっとややこしいです。
ここでは、もしもペットボトル炭酸水を飲んでいた場合、STEP3で求めた日数ではいくらのコストがかかったのかを計算します。
そのうえで、炭酸水メーカーの初期費用からそのコストを差し引きます。
計算式は以下の通り▼
初期費用 – (STEP2で求めたコスト ×STEP3で求めた日数)
私の例でいえば、
30,780円 – (240円 × 34日)= 22,620円
となります。
この計算をする理由は、初期費用に含まれるガスシリンダーで節約できたコストを反映するためです。
初期費用を支払うことで34日分のペットボトルを節約できたのですから、その金額を差し引くわけですね
これ以降は炭酸水メーカーのランニングコストがかかってくるため、別の計算が必要です。
【STEP5】ペットボトル炭酸水の1日あたりコストから炭酸水メーカーの1日あたりコストを引き算する
この計算は、炭酸水メーカーのコスパがペットボトルに比べてどれだけ優れているのかを測るものです。
計算式は以下の通り▼
ペットボトル炭酸水の1日あたりコスト – 炭酸水メーカーの1日あたりコスト
私の場合だと、
240円 – 156円 = 84円
となります。84円のコスト差があるわけですね。
この計算が意味するのは、炭酸水メーカーを使えばペットボトルで飲むよりも
1日あたり84円ずつ儲かる
ということです。
【STEP6】『STEP4で求めた差し引き後初期費用 ÷ STEP5で求めたコスト差』で残りの初期費用の元が取れる日数を計算する
いよいよ元が取れる日数を計算していきます。
計算式は、
STEP4で求めた差し引き後初期費用 ÷ STEP5で求めたコスト差
です。
私の場合では、
22,620円 ÷ 84円 = 269日(小数点以下四捨五入)
となります。
【STEP7】『STEP6で求めた日数 + STEP3で求めた日数』で炭酸水メーカーの初期費用すべての元が取れる日数を計算する
最後に、STEP6で求めた日数に、STEP3で求めた日数を足し合わせて、初期費用すべての元が取れる日数を計算しましょう。
計算式は、
STEP6で求めた日数 + STEP3で求めた日数
ですので、私の場合だと、
269日 + 34日 =303日
という結果になりました。
これはつまり、私の環境であれば炭酸水メーカーの初期費用は
1年足らずで元が取れる
ということですね。
1年ならソーダストリームもドリンクメイトも保証期間内です。ほぼ間違いなく元が取れるでしょう!
まとめ:炭酸水メーカーのコスパと元が取れる日数を計算して購入前のシミュレーションをしよう!
炭酸水メーカーのコスパと元が取れる日数は、今回ご紹介した手順で誰でも計算することができます。
特に、元が取れる日数については、炭酸水メーカーのコスパが気になる方は購入前にぜひシミュレーションしてみてください。
必要なデータは、
- 1日の炭酸水消費量
- 今飲んでいる炭酸水の500mlあたりの価格
- 買いたい炭酸水メーカーのコスパと作れる炭酸水量
この3つだけでOKです。
炭酸水メーカーに関するデータは、すべてのモデルではありませんが、私のレビュー記事で紹介しています▼
これらの記事を参考に、ぜひ購入前のシミュレーションをしてみてください!
☆炭酸水メーカーのコスパやおすすめ機種についてもっと知りたい方は、以下の記事を読んでください!
⇒『炭酸水メーカーはコスパ悪い』⇒間違いです!元が取れる日数やペットボトルとの比較を徹底解説