「炭酸水で割るとおいしいお酒って何があるの?」
「自宅で安く炭酸割りを楽しむなら何を買えばいい?」
「おいしいお酒の炭酸割りを作る方法を教えて!」
こんな風に迷っている方のために、この記事では、私サンタンが実際に飲んで試した、炭酸水で割るとおいしいお酒とそのおすすめの飲み方についてご紹介します!
定番のハイボールやチューハイをはじめ、ジンハイボールやラムハイボールなど、炭酸割りは近年ますます人気が高まっているお酒の飲み方です。
夏にぴったりの爽やかさやのど越しの良さはもちろん、炭酸水でお酒を割ることでアルコール感が薄れ、お酒本来の味わいや風味を引き立たせるという魅力もあります。
私は学生自体から10年以上、ウイスキーをはじめ日本酒やらワインやらウォッカやら、ジンもラムもテキーラも、とにかく興味を持ったいろいろなお酒を飲んできました。
が、炭酸割りに関しては今回初めて試したお酒もあり、飲んでいるうちに気づいた新鮮な魅力を、みなさんにわかりやすくお伝えしていこうと思います。
自宅でお手軽に炭酸割りを楽しめるよう、今回は2,000円以内で購入できるお酒に絞ってご紹介していますので、宅飲み用のお酒を選びあぐねている方はぜひ参考にしてください!
お酒の炭酸割りがおすすめな理由
私がお酒の炭酸割りをおすすめしたい理由には、次の5つがあります。
- 味や風味が引き立つ
- コスパが良い
- アルコール度数の高いお酒も楽しめる
- 食欲が増す
- 満腹感が早く訪れる
味や風味が引き立つ
炭酸割りをおすすめしたい1番の理由は、炭酸水で割ることでお酒の風味がグンと引き立つからです。
ウイスキーはもちろん、ラムやブランデー、テキーラなども炭酸水で割ると、アルコールの強さで隠れがちな甘い風味がじっくり味わえます。
炭酸の泡がはじけると、香りが口の中にふわっと広がり、ストレートでは気づけなかったお酒の本当の味わいも楽しめます。
舌の上で味や香りを楽しむには、炭酸割りはストレートやロックよりもずっとふさわしい飲み方です。
コスパが良い
お酒の炭酸割りは、ストレートやロックで飲むよりもコスパ良く楽しめる飲み方です。
というのも、炭酸水で割ることで単純に量がかさ増しされるため、少量のお酒で長い時間楽しめるからです。
また、炭酸水で割っているため満腹にもなりやすく、ついつい飲みすぎてしまうのを防ぐこともできます。
炭酸割りにすれば、安いお酒でもアルコール感に隠れていた味わいが引き立ちますし、コスパ良くお酒を楽しむにはうってつけの飲み方です。
アルコール度数の高いお酒も楽しめる
「いろんなお酒を試したいけど、アルコール度数が高くて飲むのが怖い……」という方であれば、炭酸割りが絶対におすすめです。
例えば、ウイスキーをはじめラムやテキーラ、ジンなどのいわゆる蒸留酒は、アルコール度数が40度前後というものがほとんどです。
40度前後のお酒は、ストレートで飲むと食道が焼け付くようにヒリヒリするため、飲めないという方も多いでしょう。
アルコール度数の高い蒸留酒も、炭酸水で割れば苦手な方でも飲めるようになるし、お酒本来の風味も引き立ちます。
アルコール度数が高くて、あこがれのお酒を楽しむ機会を逃していた方は、ぜひ炭酸割りにしてチャレンジしてみてください!
食欲が増す
食事前にお酒の炭酸割りを軽く飲むと、胃が炭酸ガスで刺激されて、食欲が増します。
食前酒としてぴったりのなのは、少し苦みがあってふんわりとした甘みも感じられる、香草系のお酒の炭酸割りです。
例えば、カンパリを炭酸水で割ったいわゆる「カンパリソーダ」や、ウォッカにバイソングラスという香草を漬け込んだ「ズブロッカ」の炭酸割りなんかは、食前酒として最適です。
夏場の食欲が落ちる時期には、炭酸の爽やかさも相まって元気になれますよ!
満腹感が早く訪れる
炭酸割りを飲むと炭酸ガスによって胃が膨らむため、満腹感が早く訪れて、食べすぎ・飲みすぎを防いでくれます。
食べすぎや飲みすぎを防ぐには、お酒の炭酸割りを食中に飲むことです。
食前酒は炭酸の刺激で食欲を増進させましたが、食中酒は食事の味わいを引き立たせ、おいしく味わう助けとなります。
と同時に、炭酸ガスが胃に溜まることで満腹感が早く訪れて、食事量を自然と腹八分目に抑制してくれます。
食中酒としてぴったりな炭酸割りはたくさんありますが、ジャパニーズウイスキーやジンのハイボールであれば、クセが少なくさっぱりしているためどんな食べ物にも合うでしょう。
【参考】ソーダ水と炭酸水の違い
ソーダ水と炭酸水は、一見同じもののようですが、実は明確な違いがあります。
- ソーダ水:水に重曹とクエン酸を混ぜて二酸化炭素を発生させた水
- 炭酸水:水に二酸化炭素を注入した水。もしくは二酸化炭素の混じった天然水
ソーダ水は、水に重曹とクエン酸を混ぜて作るもので、炭酸水に比べて塩味や酸味が強めでクセがあります。
一方、炭酸水は水に二酸化炭素を溶け込ませたもので、味わいがすっきりしていて飲みやすくなっています。
また、ペリエやゲロルシュタイナーのように、天然の状態で炭酸が溶け込んでいる水も炭酸水と呼ばれます。
ただ、ソーダ水と炭酸水の違いは、専門性の高いバーなどでない限り、厳密に区別されないことがほとんどです。
特にこだわりがないのであれば、両者は同じものと考えておいてもよいでしょう。
炭酸水の種類については、以下の記事でも解説しています。
【2,000円以内】炭酸水で割るならこのお酒!炭酸割りが合うおすすめアルコール10選!
ここでは、私サンタンが実際に飲んでみたお酒の中で、炭酸割りが合うおすすめのアルコールとその飲み方をご紹介します!
今回は、自宅で手軽に炭酸割りを楽しめるよう、「2,000円以内で買えるお酒」に絞って飲み比べてみました。
炭酸割りは、安めのお酒でも香りを引き立たせてくれる、お財布にやさしい飲み方です。
なるたけコスパ良く楽しめるお酒を探してみましたので、ぜひ参考にしてください!
ウイスキー
炭酸水で割る定番のお酒といえば、やっぱりウイスキー!
ウイスキーの炭酸割りは「ハイボール」と呼ばれ、居酒屋でもおなじみのアルコールです。
今回試したのは、「トリス」と「ジムビーム」の2種類。どちらも居酒屋のハイボールでよく見かけますよね。
炭酸水との相性は抜群! 食中酒としても食後酒としても楽しめるお酒です。
おすすめの楽しみ方
トリスとジムビームでは、楽しみ方が異なるように感じました。
ジャパニーズウイスキーでクセが少ないトリスハイボールは、どんな食べ物にも合う万能な食中酒として最適です。
一方、ジムビームのような風味豊かなバーボンウイスキーは、炭酸水で割ると香りと甘みが引き立ち、食後にリラックスした時間を過ごす良いお供になってくれるでしょう。
個人的には、居酒屋で友達とワイワイ過ごしながら酔いたいならトリス、一人でのんびりお酒を飲みたいならジムビームがぴったりだという印象です。
炭酸水とウイスキーの割合は?
ウイスキーを炭酸水で割る場合、比率は
ウイスキー:炭酸水=1:4
くらいがちょうどよいでしょう。
特に、トリスハイボールなどで食中酒としてグイグイ飲みたい場合は、1:4程度が悪酔いもしないし飲みやすいです。
一方、バーボンやスコッチなどをじっくり味わいたい場合は、「ウイスキー:炭酸水=1:3」くらいにして、ちょっと濃い目に作ってみると香りや味わいを存分に楽しめます。
ウイスキーは銘柄がたくさんあって、風味や味わいもさまざまです。
お気に入りのウイスキーを味わうのに最適な比率を見つけるのも、炭酸割りの楽しみ方の1つですよ!
ジン
ジンの炭酸割りは、このところ徐々に人気が高まっている飲み方です。
ジンは蒸留酒にねずの実などの香草やスパイス(ボタニカル)を加えて再蒸留したスピリッツで、ハーブや柑橘系の果物のような爽やかな風味が特徴のアルコールです。
今回試したサントリーの「翠(すい)」は、伝統的なジンの原料に加え、ゆずや緑茶、ショウガといった素材が使われており、日本人好みの柑橘系の香りが楽しめます。
炭酸水で割るとジンの爽やかな香りが引き立って、食前から食後まで、非常に幅広い場面で楽しめるお酒です。
おすすめの楽しみ方
ジンの炭酸割りは、風味が爽やかかつ炭酸水ののど越しも良いため、ほとんどどんな食べ物にも合います。
特に合うのが、味の濃い食べ物です。
脂っこいから揚げとか、あるいは塩っ辛いアンチョビとか、さらには砂糖漬けしたドライフルーツとか、こういった味付けの濃いものを食べた後に風味の爽やかなジンハイボールを飲むと、口の中がすっきりして食事の余韻を楽しめます。
個人的には、ジンの炭酸割りはそれ単体で楽しむよりも、食事やおつまみと一緒に食中酒として飲んだ方が、よりおいしく味わえるという印象でした。
炭酸水とジンの割合は?
ジンを炭酸水で割るときは、ウイスキーと同じく
ジン:炭酸水=1:4
がちょうどよいです。
たっぷり氷を入れたグラスにジンを注いでから、泡立たないようグラスのふちからゆっくり炭酸水を注いでいきましょう。
炭酸を逃がさないよう、氷を持ち上げるよう軽く縦にステアして完成です。
ジンの風味をもっと楽しみたいという方であれば、もう少し濃い目に作ってもいいですが、個人的には食中酒として楽しめる1:4の割合が最適だと思います。
リキュール
リキュールは、ブランデーなどの蒸留酒に果物や香草、ナッツ類などで風味をつけたお酒です。
今回試してみたのは、以下の5種類のリキュール
- クレーム・ド・ペッシュ(果実系)
- クレーム・ド・アプリコット(果実系)
- ディサローノ・アマレット(ナッツ系)
- カンパリ(香草系)
- ジェット27(香草系)
リキュールの中で炭酸割りにすると安定しておいしいのは、果実系のリキュールです。
果実系リキュールのブランド「ルジェ」は、定番のカシス味から珍しいバナナ味まで、幅広いフレーバーを取り揃えており、初心者が試してみるのはうってつけです。
また、今回試したナッツ系のリキュール「ディサローノ・アマレット」は、杏の種の中にある「核」を使っており、杏の濃厚な味わいに香ばしい風味が加わり、非常に贅沢な炭酸割りが楽しめます。
その他、香草を漬け込んだ「カンパリ」や、ミントの風味が香る「ジェット27」など香草系のリキュールも、炭酸水で割るとおいしいアルコールです。
ちなみに、いわゆる「レモンサワーの素」や「グレフルサワーの素」もリキュールとして分類されています。
こういった商品はお手軽に居酒屋の味を再現できるので、宅飲みにとても重宝します。
また、今回試した「ルジェ」の「クレーム・ド・ペッシュ」は桃のリキュールで、炭酸割りにするといわゆるピーチサワーになります。
居酒屋で頼むようなサワーが飲みたいなら、果実系リキュールがおすすめです。
おすすめの楽しみ方
リキュールの炭酸割りは、どれも食後酒としてデザート感覚で楽しむお酒です。
というのも、リキュール自体に味がしっかりついているため、何かと合わせるよりはそれ単体で飲んだ方が、お酒が持つ味わいを存分に楽しめるからです。
今回試した中では、「ディサローノ・アマレット」なんかは、味を濃厚にした杏仁豆腐のような、杏の濃縮された甘みとナッツ系のほろ苦さを味わえて、それ単体で非常に贅沢な気分を味わえるお酒でとても気に入りました。
果実系のリキュールも安定しておいしく、「クレーム・ド・ペッシュ」はピーチサワーが作れるし、「クレーム・ド・アプリコット」は杏のサワーで、ディサローノ・アマレットよりも軽くて甘酸っぱいサワーを楽しめます。
一方で、「カンパリ」の炭酸割りなんかは苦みが強いため、食後よりは食前酒として飲んだ方がおすすめです。
また、「ジェット27」は、ミントの香りがすごく強く、好き嫌いが分かれるかもしれません(個人的にはキシリトールガムを数十枚溶かした炭酸水を飲んでいるような感じで、苦手でした……)。
リキュールはとても多くの種類があるため、自分が好きそうな味のものを見つけて試してみましょう!
炭酸水とリキュールの割合は?
リキュールを炭酸水で割るときの比率は、アルコール度数にもよりますが、おおむね
リキュール:炭酸水=1:3~4
程度が良いと思います。
アルコール度数が15度程度のものであれば、2:5や1:2くらいまで比率を高めても良いでしょう。
反対に、アルコール度数が高く味わいが濃いリキュールであれば、1:4まで薄めても十分楽しめます。
今回試した中でいえば、「ディサローノ・アマレット」なんかは1:4に近い割合でも、コクのある甘みを味わえました。
最適な比率はリキュールの個性によって変わってきます。ぜひあなたのお気に入りのリキュールにとって最適な割合を見つけてください!
ブランデー
意外な飲み方かもしれませんが、ブランデーも炭酸水で割ると香りが引き立っておいしいお酒です。
ブランデーはぶどうやなしなどの果物を原料とした蒸留酒です。
ストレートで飲むとアルコールが強く風味が強烈ですが、炭酸水で割るとマイルドでコクのあるぶどうの味わいを楽しめます。
今回試したブランデーは、ニッカの「ドンピエール VSO」という1,000円代のものですが、安いブランデーでも炭酸割りにすれば、果実の風味が口の中でふわっと香り、贅沢な気分に浸れますよ!
おすすめの楽しみ方
ブランデーの炭酸割りは、これ単体で風味を楽しめるお酒です。
そのため、食後のデザートとして噛みしめるように味わうのが、もっともおすすめの飲み方です。
おつまみは特に必要ありませんが、強いて言えば、甘さ控えめのドライフルーツやほろ苦いチョコレートなんかと合わせて飲めば、より強く果実の風味を楽しめるでしょう。
個人的には、ブランデーの炭酸割りは食後のリラックスタイムにのんびり味わうためのお酒という印象です。
炭酸水とブランデーの割合は?
ブランデーを炭酸水で割るときは、
ブランデー:炭酸水=1:4
が最適です。
より強く風味を楽しみたい場合は、1:3くらいにしても良いですが、個人的には1:4の割合でかすかな後味をじっくり味わうのがおすすめです。
舌の上で噛みしめるように味わうと、泡がはじけるのとともにじんわりじんわりとぶどうの風味が立ち上ってきます。
飲む前は、炭酸が逃げないよう軽く氷を持ち上げるようステアして、底にたまったブランデーを全体にいきわたらせるとおいしく楽しめます。
テキーラ
テキーラはメキシコ原産の蒸留酒で、リュウゼツラン(アガベ)という植物を原料としています。
アロエのような甘みが特徴とよく言われますが、実際のところ味わいはなかなか複雑で、熟成期間や製法によって同じテキーラでも大きく変わります。
今回試したテキーラは、熟成期間が異なる以下の2種類ですが、炭酸割りにしてみたところ、味わいはかなり異なっていました。
熟成期間 | 味わい | |
サウザ シルバー | 0~60日(ブロンコ) | 最初に独特の苦みがあり、後にアロエに似たすっきりとした甘みが感じられる |
クエルボ ゴールド エスペシャル | 2ヶ月~1年(レポサド) | 口に入れるとスモーキーな渋みが立ち上り、奥の方に辛みとかすかな甘みがある |
テキーラも炭酸水で割ると、それぞれの持つ個性的な味わいが引き立ち、じっくり味わうことができます。
高級品でなかなか手が出ませんが、1年以上熟成させた「アネホ」と呼ばれるテキーラも、いつか試してみたいですね。
おすすめの楽しみ方
テキーラの炭酸割りは、食中酒としてぴったりです。
特に、酸味や塩味の強めな食べ物、もしくはスパイシーな食べ物と非常に合います。
その点、やはり原産国メキシコの代表的な料理である「タコス」とは、相性抜群です。
サルサソースの酸味や辛み、香辛料たっぷりのミートの塩味やスパイシーさは、独特の苦みに隠れがちなテキーラの甘みを引き立たせてくれます。
タコスを作るのが面倒なら、タコスチップスとサルサを合わせたり、あるいはサルサに味わいが近いキムチなんかでもテキーラの甘みを楽しめますよ!
個人的には、熟成期間の短いテキーラの方が、素直な甘みを感じられて好印象でした。
熟成期間の長いレポサドやアネホは、味わいも複雑になるため、食後にチップスやナッツ、カッテージチーズなどと一緒に楽しむのもおすすめです。
テキーラと炭酸水の割合は?
テキーラを炭酸水で割るときは、
ブランデー:炭酸水=1:4
くらいがベストです。
よりテキーラの味わいを楽しみたいなら1:3くらいまで濃くしてもよいでしょう。
ただし、テキーラは35~55度とアルコール度数が高いため、濃くしすぎるとあっという間に酔っぱらうかもしれないので注意してください。
よく罰ゲーム的に飲まれるテキーラですが、炭酸割りにすると本来の甘みを楽しめます。ぜひ試してみてください!
ラム
ラムはサトウキビを原料とする蒸留酒で、カラメルに近い甘い香りと味わいが楽しめるお酒です。
甘いといってもアルコール度数は40度前後あるため、炭酸水で割って飲みやすくするのがおすすめです。
炭酸割りにするとお菓子の隠し味的なスッキリとした甘みが感じられ、炭酸の爽やかさも相まってとてもおいしく飲めます。
ラムも熟成年の長い順に「ホワイト・ゴールド・ダーク」と分けられ、今回はホワイトとダークの2種類の炭酸割りを試しました。
熟成期間 | 味わい | |
ロンリコ ホワイト | 0日(ホワイト) | 雑味がなく素直で柔らかい甘みと、バニラのような香りが楽しめる |
マイヤーズラム オリジナル ダーク | 3年以上(ダーク) | 飲み始めは樽の香りが強いが、氷が解けてくるとコクのあるまろやかな甘みが楽しめる |
熟成期間が長いほど、濃厚でコクのある甘みが楽しめます。
おすすめの楽しみ方
甘みのあるラムは、やはり食後酒としてデザート的に飲むのがおすすめです。
特に、ドライフルーツやミルクチョコレートなんかと一緒に食べると、甘味に甘味が重ねられて相乗効果ですごくおいしくなります。
また、生ハムやクラッカーなどしょっぱい食べ物も、ラムの甘みを引き立たせてくれます。
個人的には、ホワイトの方が飲みやすくてお手軽に楽しめましたが、ダークもコクのある濃厚な甘みがあり、どちらが優れているとは一概には言えません。
最初はホワイトから試してみて、ラムの味わいが気に入ったら熟成期間の長いゴールドやダークも飲んでみるといいでしょう。
ラムと炭酸水の割合は?
ラムを炭酸水で割るときは、
ラム:炭酸水=1:4
がおすすめです。
これくらいの濃度でも、十分ラムの甘みを味わうことができます。
これ以上濃くすると、特にダークの場合、樽の雑味の方が勝ってしまい、あまりおいしく飲めないと思います。
ホワイトラムなら1:3くらいまで濃くしてもよいでしょうが、個人的には1:4くらいにしてジュース感覚で飲むのがおすすめです。
ウォッカ
ロシア生まれのウォッカは、小麦やライ麦などの穀物を蒸留して作ったスピリッツです。
ウォッカは無色透明、無味無臭のお酒です。クセや飲みにくさがない代わりに、そのまま飲んでもこれといったうま味や味わいもありません。
そのため、炭酸割りで楽しむのなら、フレーバーをつけたウォッカを使うのがよいでしょう。
今回炭酸割りを試してみたのは、純粋なウォッカとフレーバーをつけたウォッカの2種類です。
フレーバー | 味わい | |
ストリチナヤ | なし | 何の味もつけていないストロングゼロ。アルコールそのものの甘みがあり、意外と飲める |
ズブロッカ | バイソングラス | バイソングラスの甘い香りがふんわりと豊かに感じられ、口当たりがとても良い |
ウォッカはストロングゼロのベースに使われているため、ストリチナヤを炭酸水で割ったら、予想通り味のないストゼロになりました。
一方、バイソングラスという甘い香りのする香草を漬け込んだズブロッカは、炭酸割りにすると香りが引き立ち、非常に口当たりのよい風味豊かなお酒になりました。
おすすめの楽しみ方
ズブロッカの炭酸割りに関しては、個人的には食前酒として最適だと思います。
炭酸水で割ったズブロッカを食前に飲むと、爽やかな甘みと香草独特のかすかな苦みが後味に残り、次の食事への期待感を高めてくれるでしょう。
一方で、純粋なウォッカの炭酸割りは基本的に無味無臭なので、レモンやライムの果汁を絞ったり、リキュールと合わせたりなど、味やフレーバーをつけて楽しむのが一番です。
特に、柑橘系の果汁を絞ったウォッカの炭酸割りは、ストロングゼロに近い味わいですので、脂っこい食べ物などと一緒に飲む食中酒として活躍してくれるでしょう。
ウォッカと炭酸水の割合は?
ウォッカを炭酸水で割るときは、
ウォッカ:炭酸水=1:4
が基本です。
とりわけ、純粋なウォッカに味やフレーバーをつける場合は、これくらい薄めた方がアルコール臭さが少ないおいしいお酒が作れるでしょう。
ズブロッカの炭酸割りについても、食前に飲むなら「ズブロッカ:炭酸水=1:4」の比率でアルコール度数を低くした方が、酔いが回らずに食事を楽しめます。
シンプルにズブロッカの風味を楽しみたい場合は、「1:3」もしくは「1:2」くらいまで濃くした方が、香りをより感じられます。
フレーバーをつけたウォッカにはレモンをつけた「リモンナヤ」やトウガラシをつけた「ペルツォフカ」などさまざまな種類があり、それぞれ活躍するシーンは異なるはずです。
ぜひお気に入りのウォッカの炭酸割りをもっとも楽しめる飲み方を見つけてくださいね。
焼酎
焼酎の炭酸割りは焼酎ハイボールとも呼ばれ、ウイスキーハイボールと並んで日本人に人気のある飲み方です。
今回試した「鏡月 焼酎ハイ」は、焼酎ハイボール専用に作られた製品で、普通の焼酎よりも度数が高く味わいもドライなものです。
クセが少なくスッキリとした味わいで、ジャパニーズウイスキーのハイボールと同じく、食中酒として最適なお酒という印象でした。
一方で、本格焼酎で作ったハイボールは素材のうま味と香りが引き立ち、また違った味わいが楽しめます。
おすすめの楽しみ方
焼酎ハイボールは、食中酒として楽しむのがおすすめです。
「鏡月 焼酎ハイ」に限らず、一般的に飲み口がスッキリとしてクセのない甲類焼酎のハイボールは、肉料理から魚料理、野菜料理、豆腐料理、何にでも合う万能の食中酒として活躍します。
また、炭酸水で割った焼酎は、いわゆるチューハイのベースですので、レモンやグレープフルーツなどの果汁を絞って飲むのもおすすめです。
一方、素材の味が強く残る本格焼酎は、炭酸割りにすることで味や香りが口中でふんわりと感じられるようになります。
本格焼酎の炭酸割りは、食前に軽く飲んだり、食後にまったり楽しんだりと、お酒そのものを味わうのに向いている飲み方です。
焼酎と炭酸水の割合は?
「鏡月 焼酎ハイ」を炭酸水で割るときは、
鏡月 焼酎ハイ:炭酸水=1:4
の比率がよいでしょう。
一方で、25度前後の焼酎を炭酸水で割るときは、もう少し濃くして
焼酎:炭酸水=1:3
くらいがちょうどよいです。
特に、本格焼酎の場合はお酒本来の味わいを楽しむために、1:3もしくは1:2くらいまで濃くしてもよいでしょう。
氷を入れたグラスに焼酎を注いでから、炭酸水を注ぎ、氷を持ち上げるようにステアしてください。
日本酒
今回試した中でとりわけ衝撃的だったのが、日本酒の炭酸割りです。
「日本酒を炭酸水で割っても薄いだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、これが意外とおいしいのです!
今回飲んだ日本酒の炭酸割りでは、水で薄める前の原酒を使ったのですが、それもおいしく飲むためのポイントだったと思います。
日本酒本来の甘みが炭酸によって引き立ち、食後酒としてデザート気分で楽しめるお酒に変貌しました。
今まで日本酒といえば、パック酒を食中にグイグイ飲むくらいのものだった私にとって、この日本酒の炭酸割りはかなり衝撃的な体験でした。
ちなみに、日本酒の炭酸割りは、いわゆるスパークリング日本酒とは違います。
スパークリング日本酒は、日本酒に直接炭酸ガスを注入したお酒です。
対して、日本酒の炭酸割りは、日本酒と炭酸水を混ぜ合わせて作るお酒です。
もしスパークリング日本酒を自宅で作りたいなら、ドリンクメイトなど、水以外にも炭酸を注入できる炭酸水メーカーを買うのがおすすめです。
おすすめの楽しみ方
日本酒の炭酸割りは、甘味を楽しむため食後酒として飲むのがおすすめです。
おつまみに関しては、なくても良いですが、冷ややっこでもエイヒレでも、柿ピーでも、何か好みのおつまみがあればほろ酔い気分に興を添えられます
日本酒の飲み口については、食後酒として飲むのであれば、個人的には甘口のものがおすすめです。が、この辺は好みですので、お気に入りのお酒を使ってみてください。
安い日本酒や古くなって風味の抜けた日本酒も、炭酸割りにすれば楽しむことができます。ぜひ試してみてください!
日本酒と炭酸水の割合は?
日本酒を炭酸割りにするときは、原酒のように度数が高く濃い味わいのものを使うなら、
日本酒:炭酸水=1:1
が最適です。
アルコール度数が15度前後の日本酒を使う場合は、「日本酒:炭酸水=3:2」と、日本酒の方が多いくらいにした方が、風味が消えるのを避けられます。
個人的には原酒を使った方が、薄まりすぎずに日本酒の味わいが楽しめると思います。
氷をたっぷり入れたグラスに日本酒を注いでから、炭酸水を静かに注ぎ、氷を持ち上げるように軽くステアして味わってください。
ワイン
これも意外な飲み方かもしれませんが、ワインも炭酸水で割ることができるお酒です。
白ワインの炭酸割りは「スプリッツァー」、赤ワインの炭酸割りは「スプリッツァールージュ」と呼ばれ、どちらもヨーロッパ発祥のカクテルとして有名です。
今回試したのは甘口の安い赤ワインでしたが、炭酸水で割るとワイン特有の渋みが抑えられて、フルーティーな甘みが存分に楽しめるようになりました。
「赤ワインの渋みが苦手でどうしても楽しめない……」という方は、炭酸水で割ってみると今まで気づけなかった魅力が知れるかもしれませんよ!
ワインにもスパークリングワインという炭酸入りのものがありますが、これはワインに直接炭酸を注入したものです。
おすすめの楽しみ方
ワインの炭酸割りは、食前酒として飲むのがもっともふさわしいです。
特に、辛口のワインであれば後味も爽やかで、度数も低く泥酔することもないため、胃をほどよく刺激して食欲をわかせてくれるでしょう。
一方で、甘口のワインであればよりフルーティな味わいなので、食後酒としても楽しめます。
ただし、炭酸水で割るとワインの持つ深みはどうしても薄れてしまいます。
そのため、高級なワインを使うのはあまりおすすめできません。
安めのワインでフルーティな味わいを楽しみたいときに、試してみるとよいでしょう。
ワインと炭酸水の割合は?
ワインを炭酸水で割るときは、
ワイン:炭酸水=1:1
にするのがもっともおいしく飲めます。
ワインのアルコール度数は15度程度と低いため、あまり薄めすぎるとほとんど味わいを感じられなくなってしまします。
ワインと炭酸水を半々くらいにすれば、ワインの風味を味わいつつ、爽やかな炭酸の刺激も楽しめるでしょう。
もし飲んでみて物足りない場合は、ワインの量を増やして3:2くらいにしてみても良いでしょう。
お酒の炭酸割りをもっと楽しむためのおすすめアイテムを紹介!
ここでは、炭酸割りを自宅でもっと楽しむために、ぜひとも揃えておきたいアイテムをご紹介します。
特に私がおすすめしたいのが、次の3つのアイテムです。
- 炭酸水メーカー
- 製氷機
- お気に入りのグラス・タンブラー
炭酸水メーカー
自宅で炭酸割りを楽しむなら、炭酸水メーカーはほぼ必須のアイテムといって過言ではありません。
というのも、炭酸割りを作っていると、ペットボトルの炭酸水なんかあっという間になくなります。
炭酸水がなくなるたびにコンビニやスーパーへ買いに行くのは面倒だし、ストックしておくにしても置き場所の確保が大変です。
何よりペットボトルのゴミが際限なく増えて、いちいちゴミ回収に出しに行かなくてはならないのは非常に面倒です。
シリンダー式の炭酸水メーカーであれば、ガスシリンダーたった1本で中炭酸60L、強炭酸でも30Lは作れます。
ペットボトルの置き場所に困ったり、ゴミの山に埋もれたりすることはもうありません。飲みたいときにいつでも炭酸割りを楽しむことができます。
コスパも強炭酸500mlあたり40円程度となっており、ペットボトルに比べると安く済むでしょう。
炭酸水メーカーの魅力やコスパについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
「毎日炭酸割りを楽しみたい!」という方は、ぜひ炭酸水メーカーの購入を検討してみてください!
製氷機
これは私もまだ手に入れられていないのですが、炭酸割りを作るなら製氷機もあると非常に便利です。
炭酸割りに氷は絶対に欠かせません。氷を入れずに炭酸で割ると、ぬるくなるにしたがって炭酸も弱くなってしまうからです。
ただ、家庭用冷蔵庫の製氷機で氷を作るとなると、性能にもよりますが2~3時間、長ければ6時間近くかかってしまいます。
私も今回色々なお酒を炭酸水で割っていたのですが、氷が足りなくなって困ることがたびたで、飲み比べを中断せざるを得なくなる事態に何度も陥りました。
専用の製氷機があれば、こんなトラブルとは無縁です。
製氷機の氷を作るスピードは段違いに速く、性能のよいものならものの10分以内に氷を作れます。
うっかり氷を作るのを忘れた日でも、製氷機に水を入れればあっという間に氷の出来上がり!コンビニやスーパーまでわざわざ買いに行く必要はもうありません。
飲みたいときにすぐ氷が用意できる製氷機は、炭酸割り好きにとってぜひとも手に入れたいアイテムです。
お気に入りのグラス・タンブラー
これは必須ではないですが、お気に入りのグラスやタンブラーがあれば、炭酸割りをより楽しめます。
私がよく使っているグラスは、2ヶ月くらい前にロフトで購入したものです。
飲み口が広く、提灯型で氷もたっぷり入るため、炭酸割りに向いているんじゃないかなと思って購入しました。
あとは、すりガラス加工というのでしょうか、表面がくもらされていてそこに絵柄を配したデザインが気に入って、購入してからどんな飲み物もこれに注いで愛用しています。
また最近は、保温効果のおしゃれな高いタンブラーも買ってみたいな、とひそかに思っています。
こんなお気に入りのグラスがあったら、炭酸割りを飲むときに興が添えられて、よりおいしく味わえるようになりますよ!
まとめ
それでは、炭酸水で割るとおいしいお酒について今回ご紹介した内容を、簡単にまとめます!
- お酒を炭酸水で割るとアルコール感が薄れて味や風味が引き立つ
- お酒の炭酸割りはコスパ良く楽しむ方法としてもおすすめ
- お酒を炭酸水で割ることで胃が刺激されて食欲が増すうえ、満腹感も早く訪れるため食べすぎも防げる
- ソーダ水は重曹とクエン酸を水に混ぜて作ったもので、炭酸水は水に二酸化炭素を注入したもの
- 2,000円以内で購入できるウイスキーやジン、リキュールも炭酸割りにすればとてもおいしく楽しめる
- アルコール度数の高いお酒は基本「お酒:炭酸水=1:4」で作り、度数の低いお酒はこれよりも濃い目に作るのがおすすめ
- 自宅で炭酸割りを作るなら、炭酸水メーカーや製氷機、お気に入りのグラスやタンブラーを用意するとより快適に楽しめる
今回色々なお酒を炭酸水で割ってみた感想を一言でいうと、「意外なほどどれもおいしく飲めた!」ということにつきます。
特に、日本酒やワインみたいなアルコール度数の低いお酒は、炭酸水で割っても薄くなるだけでは? と飲んでみるまでは半信半疑でした。
また、テキーラやラムなど、普段飲む機会が少ないお酒も、炭酸水で割ることで気づけなかった魅力がわかり、お酒の楽しみ方の幅が広がったのは、個人的にとても良かったです。
ぜひみなさんも、色々なお酒を炭酸割りにして試してみてください。今まで気づけなかったお酒の新たな魅力がきっと発見できますよ!